【2月のコラム】住み慣れた「おうち」で最期まで生活したい

はじめに(読者の皆様へ)

本号の裏面では、人生の最終段階における「看取り」や「死」に関する切実な話題を掲載して
おります。新年早々、このような内容で不快な思いをされる方がいらっしゃるかもしれません。
もし抵抗を感じられる場合は、この先を読み進めず、表面の健康情報のみをご参照いただけます
と幸いです。私たちが現場で直面し、どうしても皆様と共有しておきたいと感じた大切な想いに
ついて綴らせていただきました。

お一人さまの不安を、地域の安心に変えるために

先日、身寄りのない方の最期に立ち会いました。異変に気づいたのは日頃から支えていた介護士
さん、緊急連絡先は親族ではなくご友人。親族とは長年疎遠な中、私たちは「訪問診療の本当の役
割」を深く考えさせられました。
20年前、荒川区でこうした孤立した最期は年間4名程度だったと言われていますが、今は比較に
ならないほど増えています。私たちは、たとえ独りでも、住み慣れた「おうち」で最期まで尊厳を
持って暮らせる環境を作りたいと願っています。
そのためには、相続だけでなく、亡くなった後の諸手続きを託す「死後事務委任」や、入院・入
所の際の支えとなる「身元保証サービス」といった具体的な備えが、これからの時代には欠かせま
せん。「誰にも看取ってもらえない」と独りで不安を抱え込む前に、元気なうちから私たちと「こ
れから」のことを話し合っておきませんか。事前にお気持ちを共有できていれば、私たちは医療従
事者であると同時に、あなたの「家族」のような存在として、その人生を全力で支えたいと考えて
います。一人ひとりの人生に深く寄り添い、伴走し続けること。それが私たちの想いです。

💡死後事務委任とは
亡くなった後の「葬儀・納骨」「遺品整理」「行政手続き」「公共料金の支払い」などを、あらかじめ
第三者に託しておく契約です。親族に頼れない場合でも、自分の希望通りの幕引きが可能になります。
💡身元保証とは
入院時や施設入所時に必要な「連帯保証人」や「身元引受人」を、家族の代わりに引き受けてくれる
サービスです。緊急時の駆けつけや、退院時の付き添いなどもサポートの対象となります

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Posted by Toku