【10月のコラム】セミナー報告1 「命より幸せ」 岡田定医師
2025年9月19日19:00より、日暮里サニーホールコンサートホールにて35名にご参加いただき、本院主催のセミナーを開催させて頂きました。
前回は認知症の考え方についてお話ししましたので、今回は、第2部でお話しした岡田定医師の講演内容をご紹介させて頂きます。

命より幸せが大切」と思うようになったのは、私がただ馬齢を重ねたからかもしれません。在宅医療を始めて超高齢者や認知症の患者さんを多く診るようになったからかもしれません。でも、それ以上に時代の変化がそう考えさせるのではないかと思います。医療は「治す医療か」ら「治し支える医療」に移行しつつあります。「治す医療」では、医療は病気を治すことに精一杯で、患者さんの生活まで考慮することはあまりありません。生活は医療の一部に過ぎません。一方の「治し支える医療」では、医療は生活の一部に過ぎません。救命や延命よりも生活を支えること、幸せな生活が第一になります。

<中略>
病院勤務時代は、多職種とのコラボレーションの大切さはあまりわかりませんでした。在宅医療では医師だけでは何もできません。看護師さんは言うまでもありませんが、薬剤師さん、ケアマネさん、介護士さん、その他関連する多くの職種のみなさんとのコラボが大切なことを痛感しています。
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